2002年9月27日号



金木犀

金木犀

 夜の冷たい空気に乗って、キンモクセイの香りを感じると、秋が深まったという感じを受ける。気がつけば、いつのまにか花を咲かせ、あたりにいい香りを振りまいてくれる。春の「沈丁花」とともに、香りが強い花として知られている。

 花言葉を紐解いてみた。「謙遜」だそうだ。確かに、強い香りを放ちながらも、ひっそりと小さな花をつけ、雨が吹けばその身を儚く散らすその姿は、謙遜という言葉にふさわしいのかも知れない。「謙遜」は、今の日本で死語になりつつある言葉だと言われている。

 ある自動車会社の社長が、「うちがすごいというわけではない。他社がだめなだけ」と言っていたのを思い出した。いわゆる「勝ち組」と称される企業であるから、勝者の「謙遜」であるのかも知れない。しかし、悲しいことに、今の日本社会を如実に表している言葉であることも痛感させられるような言葉だったような気がする。「真実」を語っている言葉なのかもしれない。ちなみに、このキンモクセイ、もうひとつ花言葉がある。それは「真実」だ。

(美 times-mi@iwaki.co.jp


 地域通貨(ローカル・カレンシー)が全国的に、注目されている。エコ・マネーは、その中の一つといっていいだろう。地域限定のスタンプ制やポイント・カードなどの試みもこの流れだ。小名浜スタンプクラブが今年5月から始めたスタンプ制もこの性格をあわせもつ。商店ばかりではなく理美容店、旅館、不動産やタクシー会社など143店が参加する。▼地域通貨とは何か?円やドルは国が発行するお金。法定通貨という。それに対して、地域限定で市民団体などが発行する通貨を、地域通貨という。円のように全国どこでも使えるわけではない。地域限定なので、地域通貨を根付かすことができれば、国の経済とは距離を置いて地域経済を活性化することもできる。一言で言えば、地域の経済を地域の人が支える仕組みだ。▼課題もある。その一つは参加者数が少ないことだ。今年1月に旗揚げした「LETS会津」の会員数は百数十人だ。全国の事例を見ても50人とか、せいぜい数百人程度。地域限定と入っても少ない。いたずらに増やすことが良いことではないが、流通をもっと活発にする必要がある。もう一つは、地域通貨の価値の問題だ。現在のところ、販売促進費、広告費の一部のような位置づけが多い。▼地域通貨も、実際の経済活動を基礎として発券する必要がある。たとえば、ボランティア活動の対価として地域通貨を発行する。この通貨を受け取った人は、別なボランティアから別のサービスを受けた時に支払いの手段として使用できる。あるいは、近くの商店街で自由に買い物ができるような仕組みだ。明日28日16時から鹿島町にある「ラ・パセオ」で、「地域通貨の発券と流通について考えるミニフォーラム」が開かれる。

起業家の卵たちに説明会
実施から4ヶ月、好調な滑り出

いわき情報館

いわき情報館別館
  ・「いわきビジネスアイディア・プランコンテスト2002」開催

ハッピー カムカム(作詞・作曲 蛭田則子)

ほねほね ほねなんぼん(作詞・作曲 蛭田則子)

小川の歌

アジサイの花(作詞・作曲 新妻昭光)
じゃんがら念仏踊り

 起業家の卵たちに説明会
   「いわきビジネスアイディア・プランコンテスト」、福島高専の学生に向けて
高専で行われた説明会
高専で行われた説明会

 先週号の記事・今週のいわき情報館別館でも伝えている、「いわきビジネスアイディア・プランコンテスト2002」の説明会が、平上荒川の国立福島工業高等専門学校で開催された。機械工学科の学生を中心に約30名ほどの学生が参加した。

 今回のコンテストでは福島高専の物質工学科教授である大隈信行さんが審査委員の一人として加わっている。大隈さんからは「ビジネスアイディア・プランコンテストがどういうものが皆さんに知って欲しい」「今の日本では終身雇用制が崩れてきている。それによって、社会の働き方の選択肢が増えている。このコンテストはその選択肢を広げるための一つになり得るものであり、今日はよく話を聞いて、参考にして欲しい」と学生に話した。

 その後、いわきリエゾンオフィスの佐藤直美さんによる説明会が開催。まず、今回のコンテストの実行委員会事務局であるいわきリエゾンオフィスについての説明がされ、その後、コンテストについての説明となった。コンテストは「ビジネスアイディアコンテスト」「ビジネスプランコンテスト」の併催となる。いわき市を元気にするような柔軟な発想から生まれたユニークなビジネスアイディアを募る「ビジネスアイディアコンテスト」の方が、新規性や独自性の高いノウハウや技術を元に、さまざまな分野におけるビジネスプランを募る「ビジネスプランコンテスト」よりも学生にとっては応募しやすいと、「ビジネスアイディアコンテスト」を中心に説明がされた。

 コンテストの開催趣旨や、応募方法、注意事項などを一通り説明。その後、「売上の落ちている町の酒屋」を例にとり、事業のキャッチフレーズ・コンセプトの表し方、事業の概要など、ビジネスアイディアのまとめ方や、応募用紙に上手く書くコツなどを紹介した。説明にあたった佐藤さんは、「集まった学生には『ビジネスアイディアコンテスト』の方は気軽に応募できるコンテストであることが理解してもらえたのではないか。この説明会で話したヒントを元に、学生にも是非、奮って参加して欲しい」と話した。

(いわきタイムズ編集室 times-info@iwaki.co.jp

 

 実施から4ヶ月、好調な滑り出し
  小名浜スタンプクラブ事業
スタート時に配布されたチラシ
スタート時に配布されたチラシ

 今年5月から、小名浜では「スタンプクラブ」事業が始まった。スタンプクラブに加盟している店舗で買い物すると、100円につき1枚のスタンプをもらう事ができ、スタンプをためると特典が付く、というものである。

 全国的に、市街地の衰退や空洞化が問題となっている。再生への取り組みは、各地で行われているが、どの街でももがき苦しんでいるのが現状である。いわき市も例外ではなく、小名浜においても、市街地の衰退や空洞化は深刻な問題となっていた。そんな中で、「港まち小名浜」の再生に向けて、各種団体を統括、市民参加型のまちづくり組織として、小名浜まちづくりが結成。事業の一つとして、地域循環型の社会構造づくりを行うことが地方都市の「まち」の再生につながる、と考えて、スタンプを媒体とした地域通貨により、地域循環型によるまちづくりを進めていくことを目的にスタンプ事業はスタートされた。

 加盟店は現在145店。買い物するとスタンプがもらえる、ということを実施している商店街は少なくない。しかし、大抵の場合、小売店・飲食店での買い物が中心となる。しかし、おなはまスタンプクラブの特色のひとつとして、小売業・飲食業だけでなく、さまざまな店舗で買い物をすると、スタンプがもらえるということが挙げられる。例えば、加盟店にはタクシー会社や不動産業者なども名を連ねている。

 今年8月にはスタンプラリーを開催。加盟店のうち、80店舗を回ればスタンプが100枚もらうことが出来る、というものだった。また、小名浜花火大会の桟敷席をスタンプを貯めれば交換できる、という企画や、貯まった分をひまわり信用金庫で預金として扱ってもらうこともできる、という特典も用意。また、雨の日にはスタンプを2倍にする、など、店舗独自に企画を打ち出しているところもある。スタートして4ヶ月、まずはスタンプの魅力を知ってもらう、スタンプ事業への周知徹底が図られているようだ。

 話を伺った、いわき商工会議所磐城支所の赤津和男さんによると、主催側でのフォローもしっかりしているという。月一回、加盟店を巡回しているが、巡回することで、加盟店の声や、加盟店を通して利用客の反応を聞くことが出来るという。それをスタンプの魅力発展などにつなげたいとしている。

 現在は年末年始の商戦に向けて、さまざまな企画を考えている最中だという。また、スタンプをベルマークのように扱い、学校の備品・教材購入に充てるという事業も検討されている。開始から4ヶ月、小名浜スタンプクラブは、さまざまな企画を用意、さらに魅力あるものへ成長し続けているようである。この取り組みが「まち再生」の成功例となるよう、現在小名浜の街が一丸となって活発な活動を続けている。

(いわきタイムズ編集室 times-info@iwaki.co.jp

 

 いわき情報館

○簿記2級講習受講生募集

 主催・福島県、福島県男女共生センター、共催はいわき市。就業するために、何か資格をもちたい、という人のために開催される。講習日程は11月27日から2月14日、毎週水・金を基本とする22日間となっている。講習場所はいわき合同庁舎分庁舎2階会議室。募集対象は就業希望の女性で、全日程出席できる人となっている。定員は24名、応募者多数の場合は抽選となる。受講料は無料だが、教材費・受験料は自己負担となる。講習時間は午前9時30分から午後3時30分。講習内容は、商業簿記・工業簿記を学び、日本商工会議所主催の「簿記検定試験2級」合格を目指す。申し込み方法は、11月6日、午前9時30分から午後3時30分まで、いわき合同庁舎4階小会議室に直接行って申し込む。申し込み日は1日限りとなっている。問合せ先は福島県男女共生センター事業課0243(23)8307、もしくは同センター女性就業いわき相談コーナー(22)6400。

○タイルチップ工作親子教室

 11月16日、午前9時から。平谷川瀬のいわき共同高等職業訓練校。タイルモザイクを貼り付け、15年の干支の壁掛けを作成する。参加費用は材料代の1500円。募集定員は親子20組となっており、対象者は小学生以上。申し込みは、同職業訓練校まで電話となる。尚、定員になり次第締め切りとなる。問い合わせ・申し込みは、同訓練校(25)7731。

○肝炎ウィルス検査実施

 いわき保健所。10月1日から、HIV(エイズ)抗体検査とあわせて、C型肝炎検査を実施する。毎週月曜日、13時30分から17時まで。第2・4月曜日は19時までとなっている。対象者は、40歳以上で「平成4年以前に輸血を受けた人」「長期に血液透析を受けた人」「輸入非加熱血液凝固因子製剤を投与された人」「フィブリノゲン製剤を投与された人」などとなっている。費用は無料。申し込み方法は、電話での予約となる。問い合わせは保健所地域保険課保険予防(27)8595。

○「いわき市再就職支援セミナー」受講生募集

 11月18日から22日、第1部は午後1時30分から、第2部は午後6時から3時間の開催。第1部・2部ともに内容は同じ。会場はいわき市生涯学習プラザ。受講対象者は市内在住で、学生を除く、現在求職活動中の人。各回20人だが、応募者多数の場合は抽選。受講料は無料。募集期間は10月1日から11月8日。講座名「再就職支援セミナー」、第1部か2部のどちらを希望するか、郵便番号・住所、氏名(フリガナ)、年齢、電話番号、求職理由を記入の上、はがきまたはFAXで申し込む。申し込み先は〒970-8686 いわき市役所 商工労政課労政係。電話での申し込みも可能。問い合わせ・申し込みは同課同係(22)7478。

 いわき情報館 別館

◎「いわきビジネスアイディア・プランコンテスト2002」開催

 先週号で伝えたように、「いわきビジネスアイディア・プランコンテスト」が開催される。

 実行委員会は、いわき商工会議所・福島産業振興センター・福島県商工会連合会・福島県中小企業団体中央会・いわき明星大学・国立福島工業高等専門学校・東日本国際大学・いわきリエゾンオフィス、後援はいわき市・富士通株式会社となっている。このコンテストは、今年で2回目の開催。ベンチャーやSOHOなど、21世紀の新しい産業形態・就労形態の定着と発展の支援や、実際にそれを目指す個人の創業準備期を支援することが、地域経済の活性化には必要、という趣旨の下での開催となる。

 コンテストはいわき市を元気にするような柔軟な発想から生まれたユニークなビジネスアイディアを募る「ビジネスアイディアコンテスト」、新規性や独自性の高いノウハウや技術を元に、情報・環境・福祉などさまざまな分野におけるビジネスプランを募る「ビジネスプランコンテスト」の2つの併催。応募方法は規定の応募用紙に必要事項を記載の上、実行委員会事務局へ郵送する。Eメールでの応募も可能。応募資格はいわき市在住の人、いわき市で仕事をしたいと考えている人となっている。応募期間はすでに始まっており、10月25日までの受付。

 「ビジネスアイディアコンテスト」では優秀賞を受賞した人に賞状および図書券3万円分、サンシャイン賞を受賞した人には賞状およびパソコン一式が贈られる。「ビジネスプランコンテスト」では最優秀賞の人に賞状と副賞50万円、優秀賞の人に賞状と副賞10万円が贈られるが、「ビジネスプランコンテスト」の受賞者には、専門家の指導を受けることが出来る「インキュベートチケット」も併せて贈られる。

 応募先・問い合わせは 〒970-8043 いわき市中央台鹿島1-22-3 いわきリエゾンオフィス内 「いわきビジネスアイディア・プランコンテスト2002」実行委員会事務局。電話(46)2720、FAX(46)2721。Eメールアドレスは info@iwaki-liaison.co.jp 、URL http://www.iwaki-liaison.co.jp/IBPC2002/




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