

2000年(平成12年)10月17日、大久町大久鶴房147-2の、いわき市アンモナイトセンター体験発掘場で、四倉中1年三浦祐子さんが化石を発見した。この時、インストラクターをしていた高橋紀信さん(いわき自然史研究会顧問)が、化石をクリーニング。鈴木千里さん(同会代表)とともに鑑定し、軟骨魚類プティコドゥスの歯の化石と判断した。国立科学博物館の名誉研究員・上野輝彌博士も、この鑑定を支持した。三浦さんは学校の体験学習で訪れていた。 名称は「プティコドゥス ラティシムスの歯」。産出地層は、双葉層群足沢層。時代は、中生代白亜紀後期下部コニアシアン階で、約8,700万年前。プティコドゥスの仲間は、口の中に歯が「石畳」を敷いたように並んでいて、上あごも下あごも100本を超えるといわれる。歯の化石は世界の主に中生代白亜紀の海成層から発見されていて、貝やアンモナイト、甲殻類などを食べていたと考えられる。中生代の終わりに恐竜やアンモナイトと一緒に絶滅した。古いタイプのサメといえる。 市アンモナイトセンターでは、約1億6,000万年前に現れた新しいタイプのサメの歯の化石は見つかっているが、古いタイプは初めて。双葉層群でも初。日本では、北海道や九州など7つの採集報告があるが、本州の白亜紀からも初とみられる。
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中田横穴は、平沼ノ内字中田の県道小名浜・四倉線沿いにある。昭和44年1月、県道の工事中に偶然、発見され、昭和45年5月11日、国の史跡に指定された。 横穴は、海岸線から約1.2キロ離れた丘陵の崖につくられ、前庭部、羨門部、前室、後室から成っている。入口からの奥行きは6.67メートル、一番奥の部屋の後室は、幅2.8メートル、高さ2.29メートル。床は四隅が丸くなった方形をしていて、天井はアーチ状になっている。前室は後室より小さく、排水のための溝がある。 後室の周囲の壁には、赤と白の三角の文様が三段にわたって描かれ、国内を代表する装飾横穴墓のひとつ。三角文は一辺が約40センチで、輪郭線が刻まれている。三段の上の段には赤色の倒立三角形が、中段と下段には正位の三角形が描かれ、下段の三角形の頂点が、中段の三角形の底辺中央に接するよう、配列されている。また、白色の三角文は、後室奥の壁の上段と中段にしか描かれていないが、赤色の三角形は、後室入口の上部にも描かれている。 横穴からは貴重な遺物も出土した。国内最大とされる金銅製馬鈴(こんどうせいばれい)をはじめ、勾玉(まがたま)や管玉(くだたま)棗玉(なつめだま)、青銅製釧(せいどうせいくしろ)、耳輪などの装飾品が385点、鉄鏃(てつぞく)や刀子(とうす)、小札(こざね)などの武器武具が747点、鞍金具(くらかなぐ)や壺鐙(つぼあぶみ)、鉄地金銅張雲珠(てつじこんどうばりうじゅ)、鉄地金銅張杏葉(てつじこんどうばりぎょうよう)などの馬具が169点、土師器(はじき)や須恵器(すえき)などの土器、珠文鏡(儀鏡)など遺物が多量に見つかっている。 いわき市教育委員会では、横穴を保存する一方、広く文化財に親しんでもらう目的で観覧時間を決め、無料で公開している。5月〜10月の第2日曜日で、時間は午後1時〜3時。問い合わせは文化課・電話0246(22)7544、ファクス0246(22)7552。 |
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「海に関する小さな童話コンクール」は、県立海洋文化・学習施設建設促進期成同盟会とアクアマリンふくしまオープン記念事業実行委員会が主催、市教育委員会、いわき商工会議所、財団法人ふくしま海洋学習館などが後援した。平成12年7月15日、小名浜港2号ふ頭に開館する、ふくしま海洋科学館(愛称アクアマリンふくしま)のオープンを機に、いわきの地域振興を図るのが目的だった。 対象は、海や魚をテーマとした未発表の創作童話。分量は400字詰め原稿用紙2〜6枚程度。子供(小・中学生)と一般の2部門があり、雑誌やインターネット、新聞などを通じ、平成11年9月1日〜11月30日の期間で全国公募した。
審査委員を務めたのは、神山敬章(いわき明星大助教授)、氏家武夫(市暮らしの伝承郷館長)、九頭見淑子(童謡の街づくりをすすめる会・ほのぼの22会長)、吉田隆治(いわき地域学會幹事)、夏井芳徳(市教委文化課係長)さんの5人。1次審査(平成11年12月20日)、2次審査(平成12年2月18日)をへて、いわき市立草野小1年・大平沙緒里ちゃん(7つ)の「あかちゃんイルカのおまつり」を子供の部の、埼玉県和光市の派遣社員・高橋眞智子さん(35)の「海の色は、ほほえみ色」を一般の部の、それぞれ最優秀賞に選んだ。 表彰式は平成12年3月26日、小名浜港1・2号ふ頭で開かれた「アクアマリンふくしま海洋文化交流会」のイベントとして、アクアマリンふくしま館内の多目的ホールで行われた。沙緒里ちゃんには、賞状と図書券5万円分、高橋さんには賞状と賞金10万円が贈られた。 入賞作品と寸評は次の通り。 ◆子供の部
◆一般の部
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吉田さんが短歌を始めたのは、42歳の誕生日が間近に迫った平成7年の正月。こたつに寝そべり、新聞を眺めていて短歌欄がふと目にとまり、「自分にもつくれるのでは」と思ったのがキッカケだった。小さいころから、言葉には興味があり、中国語を学び、小説も書いていた吉田さん。最初は全くの自己流だったが、翌年には、縁あって塔短歌会に入会。主宰の永田和宏さん、選者の河野裕子さんらの指導を受けるように。平成9年11月には、短歌部門で県文学賞を受賞した。 「春の雪もう降らぬらし母鶏(ははどり)の腹の下にて孵化待つ卵」。歌集は、この第一首から始まる。何気ない日常、情景が浮かぶ美しい自然、すくすくと成長する子供たちの様子などが、「孵化」「潮風通り」「晩年」「メルヘン」「大陸」など、テーマ別に構成されて掲載されている。硬い表現もあれば、ちょっと無理した恋の歌、ユーモアのある仕事や家族の話など、バラエティに富んだ内容に。「灼熱の砂丘にわれが斃るるを心躍らせ待ちゐるか鳥」。鳥に始まり、鳥に終わる形で、最後はこの一首が締めくくっている。 「多くの素材を提供してくれている子どもたちの成長記録でもある。短歌をやっている人は何かの参考に、そうじゃない人は、ある中年男性のつぶやきと思ってくれれば」と吉田さん。平成11年11月27日発行。1000部。本体1,600円。問い合わせは吉田さん(89)2628まで。 |