◇第11回東京国際映画祭(TIFF)開幕

1998年10月31日―11月8日(東京・渋谷)

● 213本上映  ● 黒澤明全作品上映

● オープニング映画「アルマゲドン」

● クロージング映画「ショー・ブラックをよろしく」

※同時開催

◇ 東京国際ファンタスティック映画祭98

◇ 国際女性映画週間

◇ 英国映画祭98

http://www.tokyo-filmfest.or.jp/index.html

■映画界の巨星・黒沢明逝く

 「羅生門」「七人の侍」などで知られる映画監督黒沢明さんが、9月6日死去した。1910年3月23日東京生まれ。享年88歳。最近作は1993年に封切られた「まあだだよ」。30本の作品を世に送り出した。東京都世田谷区成城の自宅には、世界の黒沢を偲ぶ関係者が大勢詰め掛けた。海外のメディアも死去のニュースを大きく報じた。また、イタリアのベネチアで開催中の第55回ベネチア国映画祭は、黒澤監督の業績を偲ぶ特別行事の開催をきめた。

 政府は7日、国民栄誉賞を贈ることを内定。映画監督の国民栄誉賞の受賞は初めてとなる。1985年には、映画界初の文化勲章と、フランス政府より芸術勲章の最高位であるコマンドゥール勲章を授章。1990年には、第62回米アカデミー賞名誉賞を受賞している。

◇黒沢明監督全作品リスト

1
姿三四郎
1943年


2
一番美しく
1944年
3
続姿三四郎
1945年
4
虎の尾を踏む男達
1945年
封切りは
1952年
5
我が青春に悔いなし
1946年
6
素晴らしき日曜日
1947年
7
酔いどれ天使
1948年
8
静かなる決闘
1949年
9
野良犬
1949年
10
醜聞(スキャンダル)
1950年
11 羅生門
※ベネチア映画祭でグランプリ受賞
※G・アラヴィンダン、「羅生門」を見て
 映画監督を志す
※イングマル・ベルイマン「処女の泉」
 へ影響
※アラン・レネ「去年マリエンバードで」
 へ影響
1950年
12
白痴
1951年
13 生きる
※ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞
1952年
14 七人の侍
※フランシス・コッポラ「地獄の黙示録」
 へ影響
1954年
15
生きものの記録
1955年
16
蜘蛛巣城
1957年
17
どん底
1957年
18 隠し砦の三悪人
※ジョージ・ルーカス「スター・ウォー
 ズ」へ影響
1958年
19
悪い奴ほどよく眠る
1960年
20
用心棒
1961年
21
椿三十郎
1962年
22
天国と地獄
1963年
23
赤ひげ
1965年
24
どですかでん
1970年
25
デルス・ウザーラ
※モスクワ映画祭金賞受賞
1975年
26
影武者
※カンヌ国際映画祭グランプリ受賞
1980年
27
乱
※米アカデミー賞衣装デザイン賞受賞
1985年
28
1990年
29
八月の狂詩曲(ラプソディー)
1991年
30
まあだだよ
1993年

◇自著

「蝦蟇(がま)の油」(1984年発行)

◇CD-ROM(2枚組)

「黒澤明」(東芝EMI)(ハイブリット版)(7800円)(1998年8月26日リリース)

全30作品のデータ、直筆の台本、絵コンテ、会見や対談、監督の身の回りのことまで、黒澤ワールドを展開。


話題の映画


国家機密の暗号を9歳の少年サイモンが解いてしまった。
知りすぎた自閉症の少年は、国家保安局(NSA)に追われる身に、…

「マーキュリー・ライジング」

 囮捜査をはずされたFBIのはみ出し捜査官アートが、両親を殺され心を閉ざすサイモンを守るストーリ。事の起こりはパズル雑誌に載ったコード名マーキュリーという国家の極秘暗号を解読してしまったことにあった。マーキュリー計画そのものを闇に葬ろうとする国家保安局は手段を選ばない。

 一匹狼のアートと自閉症サイモンは孤独な逃避行の中で、徐々に心を交わしていく。「刑事ジョン・ブック」「レオン」のモチーフ、大人と子どもの運命的な出会いと心の動きに通じるものがある。デミ・ムーアとの離婚で騒がせたウィリスの、「ダイ・ハード」卒業映画である。

監 督  ハロルド・ベッカー
出 演  ブルース・ウィリス(アート)
     アレックス・ボールドウィン(ニコラス・クドロー)
     マイコ・ヒューズ(サイモン)
1998年/アメリカ/UIP配給(1時間52)

◆関連情報

○ 映画のホームページ

http://www.mercury-rising.com/

○ ブルース・ウィルスの非公式ホームページ

http://www.globalmax.com/dc/bw/

◆Data

ブルース・ウィリス(BruceWillis)
生年月日1955年3月19日
生誕地ドイツ(父アメリカ人、母ドイツ人)

◆出演作品

プリンス・オブ・シティ 1981年
評決 1982年
こちらブルムーン探偵社1〜101 1985年
こちらブルムーン探偵社・特別篇 1985年
フール・フォア・ラブ 1985年
新トワイライト・ゾーン 1986年
ブラインド・デート 1987年
ブルース・ウィリスの逆襲 1987年
キャデラック・カウボーイ 1988年
ダイ・ハード 1988年
ブルース・ウィリス・イン・カントリー 1989年
ベイビー・トーク 1989年
虚栄のかがり火 1990年
ダイ・ハード2 1990年
ベイビー・トーク2 1990年
愛を殺さないで 1991年
ハドソン・ホーク 1991年
ビリー・バスゲイト 1991年
ラスト・ボーイスカウト 1991年
ザ・プレイヤー 1992年
永遠に美しく 1992年
スリー・リバーズ 1993年
ローデッド・ウェポン 1993年
ノース小さな旅人 1994年
ノーバディーズ・フール 1994年
パルプ・フィクション 1994年
薔薇の素顔 1994年
ダイ・ハード3 1995年
フォー・ルームス 1995年
12モンキーズ 1995年
ラストマン・スタンディング 1996年
フィフス・エレメント 1997年
ジャッカル 1997年
アルマゲドン 1998年
マーキュリー・ライジング 1998年
コンバット 1998年


 「愛を乞う人」

監 督 平山 秀幸
脚 本 鄭  義信
原 作 下田 治美

出 演 原田美枝子(豊子と照恵の二役)
    中井 貴一(陳 文雄)
    野波 麻帆(深草)

1998年/日本/東宝・角川書店ほか
(2時間15分)

 家族愛や娘にとっての母親とはどんな存在なのかを考えさせられる映画だ。豊子−照恵−深草、女三世代の物語である。主演の原田美枝子が、鬼のような母親豊子役と女手一つで娘深草を育て上げた照恵役を好演している。

 夫を早くなくした照恵は娘深草と二人暮らし、娘が高校生になった時、幼い頃死んだ台湾人の父陳文雄を弔う旅に出る決心をする。遺骨の手がかりを探るうちに、母豊子に虐待された幼い頃の記憶が蘇ってくる。激しい気性の豊子は、苛立ちを娘の照恵にぶつけ、殴る、蹴る、階段から突き落とすなどすさまじい折檻をくりかえす。なぜ折檻なのかは豊子にも分からない。映画の中でも一切の説明はない。

 照恵は母親のようにだけはなるまいと生きてきた。娘深草の協力で、遺骨探しの旅は台湾にまで赴かせる。母照恵を思う深草の愛が、30年前に母豊子から必死の思いで逃れた照恵の心に変化を生ませる。今も生きている豊子と再会しようとする。母と娘の愛憎の修羅場、三世代の母と娘の心の軌跡を通し親子の絆を描く。

 原作はエッセイスト下田治美の同名の小説。脚本は「月はどっちに出ている」で注目を浴びた鄭義信。主演の原田美枝子は39歳。3人の子を持つ母親でもある。「絵の中のぼくの村」でキネマ旬報主演女優賞受賞。9月6日に亡くなった黒澤明監督が次に予定していた「海は見ていた」のヒロイン役にも指名されていた。第22回モントリオール世界映画祭で、国際映画批評家連盟審査員賞を受賞。


選ばれた精鋭8人
−−彼らに与えられた使命は若きライアン二等兵を救出することだった・・・

「プライベート・ライアン」

監督 スティーブン・スピルバーグ

出演 トム・ハンクス(ジョン・ミラー)
   エドワード・バーンズ(レイベン)
   マット・ディモン(ジェームズ・ライアン)
   トム・サイモンズ(ホーヴァス)

1998年/アメリカ
パラマウント映画・ドリームワークス映画配給(2児間50分)

 発端はどうであれどんな戦争も前線では殺し合いだ。兵士は勿論、近代戦争では子どもや女も含め総力戦になりやすい。そして、戦争は歴史を動かす。高校時代の日本史や世界史の教科書はあたかも戦争の歴史のようだった。

 文学や映画も、戦争を取り上げ咀嚼しようとしてきた。レマルクの「西部戦線異状なし」や大岡昇平の「野火」がそうだ。映画では、「プラトーン」「戦場の勇気」、邦画では最近作「プライド」など。

 ベトナム戦争を告発するアメリカ映画は多いが、「プライベート・ライアン」(原題:Saving Private Ryan)の背景は、第2次大戦。1944年ノルマンディー上陸作戦が始まり、ドイツ占領下のフランスに上陸したジョン・ミラー大尉(トム・ハンクス)ら8人の精鋭に、行方不明のライアン二等兵を探し出し故郷の母の元へ返してやれとの指令が下る。ライアン二等兵にどんな価値があるのか?

 スピルバーグ監督は、烈しい戦闘シーンを克明に描く。あまりにも残酷でリアルな描写なので、17歳未満入場禁止に格付けされている。俳優たちは基礎軍事訓練キャンプに入隊し、2カ月間特訓を受けたという。

 「シンドラーのリスト」で知られるスピルバーグ監督の代表作になることは間違いない。本年度アカデミー賞最有力作品。


帝政ロシアののミステリー。パリを舞台に、アドベンチャーとファンタジー

「アナスタシア」

監  督 ドン・ブルース 
     ゲーリー・ゴールドマン

声の出演 メグ・ライアン(アナスタシアとアーニャ)
     ジョン・キューザック(ディミトリ)
     クリストファー・ロイド(ラスプーチン)

1998年/アメリカ
20世紀フォックス映画配給(1時間33分)

ロマノフ王朝300年の末期を時代背景とし、帝政ロシア最後の皇帝の娘アナスタシアを巡る物語。1916年王に追放された怪僧ラスプーチンののろいと革命により行方不明になった皇女。それから10年、皇女そっくりの孤児アーニャがパリに出現。しかし、過去の記憶がない。アーニャの自分探しの旅が始まる。自分は何者なのか? パリ亡命中のマリー皇太后から報奨金を巻き上げることを企む元召使の青年ディミトリが近づく。そして、仄かな愛が、…。非ディズニーのアニメーション映画。

関連映画

「Anastasia」
(邦題「追想」1956年)


かつて、地上に存在したことのない、ピュアな恋

「シティ・オブ・エンジェル」

監  督 ブラッド・シルバーリング

出  演 ニコラス・ケイジ(セス)
     メグ・ライアン(Dr.マギー・ライス)

1998年/アメリカ
ワーナー・ブラザース映画配給(1時間54分)

ヴィム・ヴェンダースの『ベルリン・天使の詩』をハリウッドでリメイクした、天使と人間の女性とのラブストーリー。黒い服を着た翼のない天使の仕事は、亡くなった人を天国へ導くこと。天使の一人セスは、心臓外科医のマギーに人目惚れ。その行方は、・・・主題歌は、アラニス・モリセットの「Uninvited」

シティ・オブ・エンジェルのホームページ

  http://www.city-of-angels.com/

メグ・ライアンのホームページ 

  http://www.zensoft.co.uk/megryan/

Meg Ryan

日刊スポーツ(1998年9月23日)


映画情報(1998年10月)


■ 聚楽館シネマ1  電話22-4558

9月26日〜
「プライベート・ライアン」

■ 聚楽館シネマ2 電話22-4558

10月9日まで
「仮面の男」

10月10日〜
「マーキュリー・ライジング」
「マスク・オブ・ゾロ」

■ 平東宝   電話22-6811

9月26日から
「愛を乞う人」

■ 平テアトル 電話22-3394

「モンタナの風に抱かれて」

■ 平スカラ座  電話22-3394

「シティ・オブ・エンジェル」

「タイタニック」
(毎日1回・午後6時30分〜)

■ 平東映1   電話21-2950

10月16日まで
「あぶない刑事フォーエヴー」

「アンドロメディア」

○Speed Arenaのページ

http://speed.arena.ne.jp/

○Speed☆Starsのページ
 (スピードのファンの方の応援ページ)

http://www2s.biglobe.ne.jp/~t-mazumo/

10月17日〜
「カンゾー先生」ほか1本

■ 平東映2   電話21-2950

10月16日まで日まで
「ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」
「ピカチュのなつやすみ」

10月17日〜
「あぶない刑事フォーエヴー」「アンドロメディア」

■ グリーン劇場 電話53-6767

10月4日〜
「アンドロメディア」