
| いわき市長選、四家氏が再選を果たす 今後の課題は市政への関心度 |
任期満了に伴ういわき市長選挙が16日行われ、即日開票の結果、現職の四家啓助氏(66)=無所属が再選を果たした。自民、公明の推薦を受け、1期4年の実績を広く訴え、7万4,049票を獲得した。前回も立候補した鈴木久氏(61)=無所属は、5万5,714票、前市議の溝口民子氏(54)=無所属、共産推薦は1万991票で、四家氏には及ばなかった。 開票作業は午後9時20分から、平上荒川の市総合体育館で行われた。497人と前回より25人増の職員を配置し、「厳正かつ円滑に開票作業を進めていただきたい」とのあいさつの後、いっせいに市内175カ所の投票所から集められた投票用紙が開かれた。
その開票開始からおよそ5分後、テレビで「四家氏当確」の速報が流れると、平作町の選挙事務所では歓声が上がり、午後10時前にはバンザイの声が響いた。あいさつに立った四家氏は、「皆さんのおかげで再選を果たすことができた。過去10回にない苦しい戦いだったが、『市政の主役は市民』と訴えてきたことが理解された。不況克服と雇用の確保に全力で取り組み、心の豊かさを感じる文化の香り高いまちにしたい」と話した。その後、坂本剛二氏の音頭で乾杯が行われ、事務所に集まった支持者とともに当選を祝った。 一方、内郷御厩町の溝口民子選挙事務所では、溝口氏をはじめ選挙カーに乗って訴えた伊藤達也県議、支持者らがテレビを見つめ、開票の行方を見守っていた。当確が出て、1回目の開票状況が発表された後、溝口氏は「悔いのない戦いができたと思う。この思いを今後の活動に生かしていきたい」と述べ、目頭を押さえた。国保税の値下げ、33人学級の実現など、福祉面に重点を置き、弱者側に立った政策を訴えていたが、思うように票が伸びず、市長選の初陣を飾ることはできなかった。 また、平谷川瀬の鈴木久選挙事務所では、鈴木氏をはじめ永山茂雄県議、樫村弘市議、古市三久市議、吉田泉前市議や支持者が集まり、じっとテレビを見つめていた。当確が出て、四家氏のバンザイの様子がラジオから流れていても、票が開くまではと望みを託し、じりじりとした時間を過ごしていた。やがて、午後11時ごろ大勢が判明すると、選対本部長の石河清氏、樫村市議などが登壇し、敗戦の弁を述べた。鈴木氏は、「勝つことだけを考えて戦ってきたが、私の不徳のいたすところで、結果が実らず申し訳ない。有権者の審判ですので厳粛に受け止めたい。四家氏長には、我々の訴えをくみ取っていただき、いわきの発展を願ってやみません」と頭を下げた。前回の雪辱戦ともなった今回の選挙だったが、公約面で四家氏との大きな違いもなく、保守層の壁も崩れなかったため、次点に泣いた。 当初から懸念されていた今回の市長選の投票率は49.77%。過去の市長選で2番目に悪い数字となった。候補者が声をからして政策を訴え、選挙管理委員会がどんなに啓発活動を行っても、有権者の関心を集めることができなかった。「市民が主役」の政治でも、その市民がいないところでは発揮できない。市政に関する無関心さが今後の課題となりそうだ。 ※いわき市長選投票率
(単位:人) (いわきタイムズ編集室 times-info@iwaki.co.jp) |
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